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陸自富士学校編
 
7月23日,陸上自衛隊富士学校で開かれた「開設52周年」記念行事に行ってきたので, 参加者に簡単な感想を書いてもらいました。

彩茸】 【KT】 【T本


彩茸

陸自富士学校,52周年記念式典(陸上自衛隊富士学校・富士駐屯地開設52周年記念行事)に行ってきた。
毎年行われる,どうやら「文化祭」のようなものである。
悪天候にも関わらずものすごい数の見物人で(1万5000人の観客が訪れたとのこと),少々気後れしてしまった。

人をかき分け背伸びをしながら見た演習場では,小雨のなか,ぼうと霞む人間と戦車の列。
怒鳴り声の号令といい,ザッザッと響く砂の音といい,映画で観る「日本陸軍」のイメージと全く違わない。

初めて見る動く戦車,燃料と硝煙の臭いで気持ちが悪くなる。
走行音は,まるで飛行機,私の知るどの車の音にも似ていない。

もし私がかつて日本に蹂躙された国の人間だったら,この国は何も変わっていない,と決して日本を信用しないだろう。

ここでは,隊員たちのいろいろな姿もかいま見た。
ちいさな子どもを肩車したり,母親に背中を叩かれていたり,遊びに来てくれた友達とはしゃいで笑う迷彩服。

私はまだ,視界に軍服・戦闘服が入ると激しい違和感を感じる。
でもこの感覚が失われるのは,時間の問題だろう。
このようなイベントに多くの人が訪れ,テレビドラマに自衛隊員があらわれ,もう「慣れ」というかたちで日常の中に迷彩服が侵入している。
「違和感」という感覚だけではなくて,この組織と,理性で向き合わなくてはならない.などと考えた。

 

KT

旅行会社の主催するツアーがあり,7月23日,陸自富士学校の「開設52周年」記念行事に行く。
「模擬戦闘」も行われ,HuRPとしては,実際に動く武器を見てくることもそれなりに有意義であろうと思われる。

映画仕立てのようなBGMとそれに合わせて事前に収録されたと思われる台詞はまあどうでもいいのだが,戦車や高射砲(?)の猛烈な発射音と体に直接響く衝撃は,ニュースなどで見る映像からは決して想像できないものだろう。

正確に言うと,想像し辛いのは音が大きいこと自体ではなく,衝撃がパルスのように耳にささり,体に当たってくることにある。
もちろんアレで分かった気になるべきではないが,単なる観念ではなく実際の戦場を想像する一助にはなるだろう。

もっとも,ほとんど先が見えない濃い霧のため,結局途中で中断されてしまった。

この霧の向こうで「模擬戦闘」実施中.

 

T本

陸上自衛隊富士学校は,富士山五合目の入り口近くにありました。
天気は何とかもちそうな感じだったのですが,現地はあいにくの雨模様。
セレモニーは何とか見えたのですが,「山の天気は変わりやすい」の言葉通り,直後からすごい霧。
そんな中,模擬演習が始まりました。
「左手に見えます赤い煙が敵軍で……」煙すら見えません。
しかし,「撃て!!」の号令の瞬間「ドン!!!」という爆音にみんな「おお〜〜」のどよめき。
しかし音はすれども姿は見えず,暗闇ならぬ白霧の中,爆音だけが響き渡り続け,残念ながら中断してしまいました.実際の戦闘では天気は選べないだろうから,これはこれでリアルかとポジティブに捉えました。

模擬店はいわゆる「お祭」でした。
隊員の人もとても楽しそうで,毎年,このイベントが開催されることを願いました。
というのも,ツアーのチラシにこういう注意書きがあったからです。
「国際情勢,基地の事情によりイベントは中止されることもございます」。


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