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HuRP連続企画 原文にふれて学ぶ人権・平和そして人間
人権・平和のための語学教室
  第4回は、昨年のHuRP3周年イベント「人権ツアーに行こう!」の「軍隊のない国家」の一国として、大使館での取材やビデオメッセージに協力いただいたサンマリノ共和国大使館のマンリオ・カデロさんに、世界最古の共和国であるサンマリノのあらましと簡単なイタリア語をお話しいただきました。世界最古の共和国は、なぜ軍隊をもっていないのかなど、昨年お伝えしきれなかったところをお話しいただきました。

【サンマリノ共和国の高い国民性】
サンマリノ共和国は、四方をイタリア国土で囲われている。イタリアといえば、ローマ帝国が代表するように、“王国”というイメージがある。その中にあって、一説によれば、紀元301年にサンマリノの起源が求められている。その後、1253年に全世界で初の共和国体制ができたという。四方を絶大な権力を持った強力な国家が取り巻いている中、独立を保ってきていることにまず驚きを隠せずにはいられない。特に、2度にわたる世界大戦時であっても独立を保ち続け、常設の軍隊を保持してこなかったということについては、簡単に想像できなかった。

  ではなぜ、軍隊を保持しないで来られたのだろうか? この点、カデロ氏は、国民の戦いたくないという意識が高いことを挙げる。私は、国民の意識が高いことに加えて、行政府がその国民の声に耳を傾けられている、ということも大きな要因であろうと思う。また、カデロ氏はこうも続けている。「軍人がいなければ戦争は起きないのではないだろうか?」と。そもそも軍隊を持つからこそ、戦争というものが起きるというのである。なるほど、まさしくその通りであると感じた。

今回の語学教室を通じて、平和と軍隊について改めて考えさせられた。最後に、サンマリノという国家の雄大さというべきか、おおらかさを感じたエピソードを紹介したいと思う。数年前、サンマリノの刑務所においてある囚人が脱走する事件が起きた。その理由はこうである。「話し相手がおらず、一人で寂しかった……」そもそもここの刑務所には7つの房があるが、当時もほとんどの房が埋まることもなく、刑務官は普段別の業務をしているというのである。その後彼は刑務所に戻り、また刑務官も彼と積極的に話をするようになったという。この話を聞いて心がほっこりした。日本の刑務所においては、将来にわたってあり得ない逸話なのだろうか。 Viva La Pace !!(平和バンザイ!!)
(H野)

さまざまな言語で書かれた、人権や平和についての文章を原文で読んでみませんか?
その国の豊かな精神文化にふれて、毎回、何かひとつ言葉を覚えて帰れば、それまでと違った視点で物事を見ることができるかもしれません。
2008年、サンマリノ歴史地区を含む55ヘクタールが世界遺産に登録されました(上)。名産品の記念切手とコイン(下)。
第4回 イタリア(italia)語

講師: マンリオ・カデロさん(サンマリノ共和国大使館特命全権大使)

第4回は昨年のHuRP3周年記念イベント「人権ツアーに行こう!」の『軍隊のない国家』としてビデオメッセージをいただいたサンマリノ共和国大使のマンリオ・カデロさんをお招きして、世界最古の共和国のあらましや、軍隊のない国家からのメッセージなどをお話ししていただきます。ぜひ、この機会に参加してサンマリノのことをもっと知りましょう!

【日時】 10月3日(土) 14:00〜16:00

【場所】 伊藤塾東京校
住所:150-0031 東京都渋谷区桜丘町17-5
TEL:03-3780-1717

【内容】
1.世界最古の共和国・サンマリノのあらまし
2.軍隊のない国家・サンマリノ
3.サンマリノのことをもっと知ろう!

【参加費】 300円
もちもの:筆記用具(練習用ノートを差し上げます)

当日までに、hurpまで、参加希望のメールをお送り頂ければ幸いです。
 
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