6月17日、北朝鮮の金正日総書記は韓国統一相と会談し、7月にも6カ国協議に復帰するという意思を明確にした。なお、復帰の前提条件として「米国との（事前）協議が必要だ」と述べた。

■首相、靖国参拝中止要請を拒否（日韓首脳会談）

小泉首相は6月20日、韓国・盧武鉉大統領との首脳会談において、盧大統領からの靖国神社参拝中止要請を事実上拒否した。会談で大統領は歴史認識をめぐる日本の閣僚らの発言に不快感を表明した。

私立青山学院高等部は今年実施した入試問題の英語科目に、元ひめゆり学徒が体験した沖縄戦の証言を「退屈」とした英文を記述し出題した。批判の声をふまえ、同学院は当事者に謝罪した。

■中山文科相「従軍慰安婦という言葉はなかった」

中山文科相は6月11日、「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった。これまでなかったことがあるということが問題」などと述べた。中国、韓国など反発するも首相は不問に。

6月7日、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所は、２００５年版の年鑑を発表、０４年の世界の軍事費が冷戦終結後初めて1兆ドルを超え、米国が全体の４７％を占めたと指摘した。日本の軍事費は４番目の４％とのこと。

■武力紛争予防へ、東北アジア地域から発信

国連のアナン事務総長が呼びかけた紛争予防に関するNGO国際会議の開催を呼びかけに応え、東北アジア地域のNGOの地域アジェンダができた。日本語版もできた。
※参考URLはPDFファイルです。

米軍とイラク軍は5月29日、バグダッドで「武装勢力掃討」の大軍事作戦を開始したが、それは占領に批判的な勢力の一掃が目的であるとの批判も高まっている。

■立命館大国際平和ミュージアムで講演会

立命館大国際平和ミュージアムのリニューアルを記念して5月28日、ジャーナリストの筑紫哲也さんの講演会が開催され、米ブッシュ大統領の好戦的な姿勢が批判された。