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衆議院選〜アメリカが見た、日本の出した答えとは?
2005年10月19日
M.S. 記
 

 先日、20歳になって初めての衆議院選挙で投票をしました。投票日当日にはすで アメリカに戻っていたので選挙特番などは逃してしまいましたが、その分米メディアの反応を見られたので初選挙としては大変刺激的で貴重な体験でした。

 ワシントンポスト紙は選挙前から社説で小泉政権を支持する姿勢を見せていましたが、9月12日付の”Japan’s Koizumi Wins a Landslide Mandate for Change”では改革反対の強硬派を若い世代や女性を起用して落選に追い込んだ小泉首相の大勝利、と報じています。また、古い自民党を打ち壊す、と宣言した小泉首相が都市部や若い世代の支持を得たことが勝因の一つだと指摘しています。一方で小泉政権の続投が決まったことで憲法九条の改憲に向けた動きは更に早まり、東アジア諸国との関係は当分改善されないだろう、という見解も示しています。

 個人的には選挙後、同じ大学で勉強しているアメリカ人の学生に何度か「どうして日本人は中国や韓国との関係を悪化させるような党を勝たせるの?」といった質問をされたことが印象的でした。メディアでは郵政民営化や経済改革が大きく取り上げられていたもののやはり多くのアメリカ人、特に中国系、韓国系の人たちは今回の選挙が憲法九条の改憲や靖国参拝を日本人が支持している結果、という印象を受けたようです。

 昨年10月ブッシュ大統領が再選した時、反ブッシュ派が大多数を占めていた大学のキャンパス内では多くが「アメリカ人皆が彼を支持しているわけじゃないということをイラクの人に理解して欲しい。こういう結果がでるとどうしてもそれがコンセンサスだと世界に伝わってしまう」と訴えていました。今回の衆議院選挙の結果も全く同じで、外から見れば憲法九条改憲や小泉首相が示している歴史認識に日本人がYESと答えた、と写ってしまうのだと感じました。

   
 

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